4.学童期

4、学童期

キーワード

・6歳から11歳まで:「朝食の欠食」・「肥満」

注意点

この時期は身体発達の個人差が大きいため、発育や運動量に見合ったエネルギーや栄養摂取が必要です。
また、それまでの母親依存の食生活から、自分で選ぶ食生活、選食(フードチョイス)への移行期でもあります。「三つ子の健康百まで」を目指すために「バラエティとバランス(多種多様と加減)」の食生活を身につけたい時期です。

朝食の欠食率が問題になっています。「国民健康・栄養調査
でも各世代で年々増加の傾向にあります。理由として「親が食べないので子供にも食べさせない」「食べさせる時間がない」など。

しかし、朝食を食べないと脳にエネルギーが供給されず、午前中ぼーっとして授業に集中できないだけでなく、1回の食事量の増加いわゆる”ドカ食い”や間食、夜食の摂取過剰につながりやすく、肥満などになるリスクを高めてしまいます。
また、1日に必要な栄養素を昼食、夕食の2食で充足するのはとても難しいため、朝抜きの習慣は、慢性的な栄養バランスの乱れに陥ってしまいます。

朝食の欠食率
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参考資料
20131031_リンク矢印  各種調査結果/学校給食:独立行政法人日本スポーツ振興センター
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学童期の肥満は、主に過食、偏食、運動不足などにより、エネルギー摂取量がエネルギー消費量を上回ることによりおこる場合が多くを占めます。
この時期は、ファーストフードやインスタント食品、スナック菓子などの摂取頻度が高くなるのもその一因と考えられます。
学童期の肥満をそのまま放置すると、成人肥満へ移行し生活習慣病の予備軍となります。
しかし、成長・発達段階にある時期のため、極端な食事制限は好ましくありません。
体重減少を目的としないで、身長の伸びを考慮し、活動量・運動量を増やしながら肥満度を下げるようにします。

不足しがちな栄養素

カルシウム

日本人に不足しがちな栄養素、カルシウム。特に成長期にはしっかり摂りたい栄養素です。

カルシウム摂取の目標量(mg/日)
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不足している兆候
カルシウムは不足の自覚症状がほとんどありません。
欠乏症として、歯や骨の形成障害、成長障害、骨粗鬆症などが現れます。例えば、牛乳1杯(200ml)で200mg、ししゃも2尾(50g)で220mg、小松菜70gで203mgのカルシウムを摂取することができます。毎日、目標量を満たすようにこころがけましょう。また、リン(P)の過剰摂取はカルシウムの吸収を阻害します。リン(P)は食品添加物の”リン酸塩”として加工食品やインスタント食品に多く使用されているため、これらの食品の食べ過ぎには注意が必要です。

小学校の中学年から高学年になるにつれ、急激に筋肉の発達、血液量の増加などがおこり多くの鉄が必要になってきます。特に初潮をむかえた女子は鉄欠乏性貧血になりやすいため、鉄の摂取量には注意が必要です。

不足している兆候
めまい、息切れ、倦怠感、頭痛など。しかし症状がみられないことも多いです。貧血の診断
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学童期の食事摂取基準

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文・梅山朋子

20131010_梅山朋子先生管理栄養士

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