ヨーグルトの持つ乳酸菌パワーに着目 |
妻 「ヨーグルトっていってもいっぱい種類があるでしょう、どれがいいの?」
夫 「そうだな、一押しはビヒダスヨーグルト」
妻 「え?、もっとよさそうなのがいっぱいあるじゃない」
夫 「いや、ビヒダスヨーグルトに使われているBB536(注1)のアレルギー効果や抗花粉症効果はちゃんと論文も出ているんだ」
妻 「よく下らないことを調べているわね。じゃあ後は私が選ぼうかしら。具だくさんフルーツとヨーグルトがいいわ。これはこども達が好きだから」
夫 「ママもずいぶんいい加減な選び方だなぁ。じゃあ、次は?」
妻 「小岩井 生乳100%ヨーグルト(注2)。意外とこの辺のスーパーにはないのよ」
医食同源とは
夫 「そうきたか、でもね、XXXという病気に効果がある物質Aがあります、このAという物質を含んでいる商品Xがあります。と書くだけで薬事法上はアウトになるんだ」
妻 「へぇ、そうなの。だからなのね、なんか乳酸菌は身体にいいって言われるけれども、なんとなくピンと来なかったのは」
夫 「厚生労働省としては、病気に効果があるのは薬として認定されたものだけという立場だからね。一部の例外が特保と呼ばれる制度だよ。『特定保健用食品とは食生活において特定の保健の目的で摂取をする者に対し、その摂取により当該保健の目的が期待できる旨の表示をする食品』ときちんと定められていて、ヨーグルトなんかの場合は、『おなかの調子を整える』とは特保を取ったら表現できるけど、『アレルギーに効果があります』と言って売ることができないんだよ。またその『特定保健用食品』という認定制度も賛否両論だよ」
妻 「ますます、難しいわね。メーカーも大変ね、色んな研究をして成果を出してもそれを広告できないなんて」
夫 「そうだね、下手な健康食品会社より普通の食品メーカーの方がきちんと研究しているからね。それに医食同源という言葉はあるけど行政上はそれをサポートしてくれてる制度はないよね」
妻 「効果がありそうなことを言っていてもいい加減な商品も多いからでしょうね。いい加減な情報も多いから余計商品選びが難しいわよね」
夫 「医薬品となれば、使用量から使用するタイミングまできちんと実証してかなければならないからね。効果が大きければそれだけ身体の負担にもなる。毒にも薬にもなるって言葉は普通に使っているぐらいだ。それで管理栄養士の先生に健康によいという食材との付き合い方を聞いてきたよ」
注1
2006年の第56回日本アレルギー学会学術大会で発表されています。これによると従来言われていた腸内の善玉菌が増えるといった効果ではなくビフィズス菌BB536そのものが持つ整腸作用と免疫調節作用が、体内免疫バランスの改善や花粉症の症状の軽減に作用していることが示唆されています。
注2
一般的にヨーグルトは、供給量や品質を安定させ、食味をよくするため、またコスト面の問題などから加工乳を利用しています。
梅山 朋子から一言
花粉症によいと言われる食材は色々ありますが、食事での体質改善には時間がかかります。また、いくら身体によいと言ってそればかりを食べていたら栄養が偏ってしまい必要な栄養素が不足することにもなりかねません。また、身体によいと言われる食品も一回食べたからと言ってよくなることはありません。まずはバランスを取った食事をする。その中に彩りとして自分が重点を置きたい食材を大目に取るというようなコントロールをして下さい。とにかく継続することが大切です。