おでんの主役“大根”をもっと知ろう

おでんの主役”大根”をもっと知ろう

野菜の旬が見えづらくなりつつある日本。春夏秋冬、その野菜が一番元気で美味しい本来の旬の時期を意識して、おいしい野菜を楽しみたいですね。
大根の本来の旬は冬。冬の代表格の大根のこと、少しお話させていただきます。
20131013_おでんの主役「大根」

大根は美肌を作る

ほとんどが水分の大根。たくさん食べてもエネルギー量の心配も要りません。ビタミンCを多く含んでいますので、風邪の予防や、女性には嬉しい美肌効果を期待できます。

消化酵素で胸焼け防止

お餅と大根を組み合わせた一品、「からみもち」。実はこれは理にかなった食べ方なのです。大根に含まれる、ジアスターゼという酵素が、でんぷんを分解してくれたり、消化の手助けをしてくれて、胸焼けを防いでくれると言われています。こってりとしたものと一緒に大根おろしを食べると、後味も胃もすっきりとした感覚になるのには、実は理由があったのですね。

おいしくいただく保存法は?

冷蔵庫で大根がしなびたことはありませんか? 大根は90%以上が水分なので絶対に乾燥させないこと。特に切り口から水分が蒸発するので、ラップやぬれた新聞紙で包み、冬は冷暗所、夏は冷蔵庫で保存するようにしましょう。また、葉が付いていると、根の栄養分を吸い上げて劣化が早まるので、買ってきたら、白い根の部分と、緑の葉の部分とを切り離しましょう。

食べる万能薬

大根を今までより身近に感じていただけたでしょうか?
これからが旬の大根は、消化を助け、風邪を予防し、老化を防ぐ食べる万能薬と言われて、古くからずっと親しまれてきています。そんな、大根の特徴を知って、食べ方をいろいろと工夫し、おいしい時期の大根をたっぷりと食べて、お肌も体もきれいに、そして、元気で寒い冬をお過ごしくださいね。

篠田彩子(しのだあやこ)

20131013_大根ー篠田彩子さんベジタブル&フルーツマイスター(「野菜ソムリエ」)

国際線客室乗務員として乗務しているときに野菜中心の食生活が身体の調子を調えることを体感し、野菜に魅せらる。身近にありながら、意外と知らない野菜の調理法や栄養、そして歴史などをできるだけ多くの方に知っていただこうと、新聞、雑誌、ラジオ、テレビなどのメディアを通じて提案中。

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