第1回 「いただきます」と「ごちそうさま」言っていますか?

第1回 「いただきます」と「ごちそうさま」言っていますか?

「いただきます」を言わない家庭が増えています

最近「いただきます」を言ってから食事をする習慣の家庭が少なくなり、「給食のときは皆で言いましょう」と学校側が提案したところ、父兄からクレームが来た、というニュースがありました。「給食費を支払っているのに、そんな失礼なことを言わせるな」というのがクレーム理由。ビックリです。

「いただきます」「ごちそうさま」の意味

「いただきます」には、調理した人への感謝はもちろん、食物そのものや、食物を育てた土や水への感謝も含まれています。お肉もお魚も野菜も果物も…すべての命から私たちは自分の命をつないでおり、そして命は天地の恵みに支えられています。そうして私たち日本人は、食と神とを自然につなげて考えてきたのです。「いただきます」という言葉は、「貴方の生命をいただいて生きさせていただきます」という、多くの感謝の宝庫なのです。

そして、「ごちそうさま」の「馳走」とは、客人をおいしい料理でもてなすために食材を走って調達した、という意味。馳走に「ご」と「様」という、丁寧な気持ちを2つも付けているのも、いかに食を「ありがたい」ものと捉えているかがうかがえます。

食事にきちんと向き合うきっかけに

「いただきます」や「ごちそうさま」と言うことで、食事にきちんと向きあえる効果もあります。ですから、たとえ一人で食事をする時でも、この言葉を言うことが大切。誰かと一緒に食卓を囲む時なら、一緒に食べる人全員の気持ちが揃うことにもつながります。短い言葉ですが、この二つの言葉にはいいことが沢山あるのです。

今日の食事から、気持ちを込めて「いただきます」と「ごちそうさま」と言う習慣を見直してみませんか。

文/小倉朋子(おぐらともこ)

20131014_小倉朋子さんフードプロデューサー、「食輝塾」主宰。
企業や飲食店への事業戦略、メニュー開発、プロデュースのほか、テーブルマナーと食文化の総合教室「食輝塾」主宰。食事作法、伝統食からトレンド分析、食育、ダイエットなど専門は幅広い。「グルメ以前の食事作法の常識」ほか著書、連載、テレビ出演多数。

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20131031_リンク矢印 TOTALFOOD&HOSPITALITY 小倉朋子の公式サイト

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